自己愛性パーソナリティ障害の中でも、比較的大きな特徴の1つに挙げられるのが「共感性の欠如」、つまり、「相手の気持ちを理解できない、感じていない」という点です。
私も自己愛性パーソナリティ障害の人と接する中で、この「共感性の欠如」により、非常に苦しい思いを何度もし、一睡もできない日々を送ったり、一週間以上も食欲のない日々を過ごしたことが多々ありました。
「なぜ、こんな仕打ちをするのだろう?」
「どうして、こちらの気持ちを理解してくれないのだろう?」
そんな思いで深く傷つき、大いに悩みましたが、ある日ふと突然、理解することができました。「相手の気持ちを理解してくれないのではなく、理解する器自体がないのだ」という事実を・・・
1つ、エピソードをお話しします・・・
私が親しくなった女性(のちに自己愛性パーソナリティ障害であることが判明)と、定期的に会うようになってものの1~2週間もしないうちに、実は彼女には、10数年も付き合っている彼氏がいることが突如判明しました。私と彼女が親しくしていることが、その彼氏にバレてしまったのです。
私もその日まで、彼女にそんな親密な彼氏がいるとは思いもよらず、正直、騙されたも同然だったのですが、こうしたことはよくある話でもあり、彼女も私の方に気持ちが揺らいでいたようにも感じたので、ひとまず私は彼女を責めることはせず、静観することにしました。
しかし、その彼氏と彼女との関係、実は「不倫」だったのです。そこである日、私は彼女に「不倫はやっぱりよくないよ」と諭しました。すると彼女は、逆に、
「うるさいなあ~。長い話はめんどくさい。わーって言わないで。」
「もう、放っておいて!」
といい、最終的には私を無視するという行為に出ました。
彼女が絶対的に悪いことは明白でしたが、私も「少し言い過ぎたかな?」という思いもあったので、彼女と連絡を取れない日々を苦しみつつ、寝れず、食欲もない数週間をずっと過ごしていたのですが、なんと彼女はその間も、お昼のおいしいランチの写真をインスタグラムにアップしたり、友達との旅行の写真をフェイスブックに毎日アップしたりと、いわゆる「リア充」アピールといいますか、天真爛漫に楽しんでいるのでした。
この時私は「なぜ彼女は、こうも薄情、冷徹なんだろう・・・」とずっと思い悩んでいましたが、彼女への未練の方が勝り、耐えていました。
そして、無視から約1ヶ月後、ふと彼女の方からメールがあり、それを機に仲直りをし(理不尽でしたが)、その後に続くのですが、どうしても彼女の思いやりのなさを理解することができませんでした。
この時の私は約1ヶ月間、苦しむことになりましたが、その後さらに似たような状況、彼女の「思いやりのなさ」や「冷たさ」を感じる頻度が多くなり、私も耐性が付いたといいますか、変な慣れを感じるようになりました。(明らかに異常なのですが・・・)
そして、何度も繰り返される彼女の思いやりのなさから、ある日ふと、「彼女は相手の気持ちを理解する器自体がないのだ」ということが判明し、これまでの彼女の行いを検証すると、すべてきれいに説明がつきました。
「なぜ相手の気持ちを理解できないのか?」それは、脳科学的な見地になるのですが「前頭葉(前頭前野)の未発達」に起因しているものと思われます。自己愛性パーソナリティ障害の原因の話に結びつくのですが、彼女の思いやりのなさ、冷たさは、現在の彼女の人格(性格や感情)うんぬんの問題ではなく、相手を思いやる「共感性」をつかさどる器がない、限りなく小さい、つまり、前頭前野という器の問題に起因しているという説が、現在ではかなり有力のようです。
彼女の自己愛性パーソナリティ障害の原因については、また別にお話したいと思いますが、自己愛性パーソナリティ障害の大きな特徴の1つに「共感性の欠如、思いやりのなさ、冷たさがある」という、実体験に基づくお話でした。